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環境ニュース[国内]

富士通、植物生態情報に基づいたICT活用による農業高度化へベンチャーと協業

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.05.12 【情報源】企業/2015.05.08 発表

 富士通は、愛媛大学発の植物計測・解析技術ベンチャー、PLANT DATA JAPAN(PDJ、千葉市花見川区)と協業する。植物の生態情報に基づいた情報通信技術(ICT)の活用で農業の高度化を試みる。葉の大きさ・枚数など成育状態に合わせて環境制御・栽培管理を行う統合環境制御を実現し、植物生産を最大にする。
 施設園芸分野でより革新的な計測手法の確立や、それを活用した高度な農業が求められていることから、富士通はPDJと共同で事業を進めることにした。大規模な太陽光植物施設でICTを使って環境制御をしている農業先進国のオランダでも、植物の成育状態を見極める生体情報の計測は、週1回の目視観察や物差しでの測定が必要になっている。
 両社は富士通のICT技術・ソリューションとPDJの植物生体情報計測・解析技術を融合した統合環境制御を目指す。栽培中の植物の生体情報や施設内外の環境情報を計測して可視化する。併せて、適正な生育を阻害する要因を分析して、自動で特定時間帯の気温の設定について改善提案をするなど、作物の収量・品質向上のために環境を制御するシステムを提供する。
 富士通は、食・農業分野向けサービス「Akisai(秋彩)」を2012年から開始した。施設園芸用に、温室内の温度や湿度などの各種データを蓄積して温室内の暖房機や換気扇などの機器をコントールするサービスを行っている。PDJは2014年9月の設立で、植物の生体情報を使った計測・解析技術提供、コンサルティングなどのサービスを手掛けている。【富士通(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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