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環境ニュース[国内]

積水化学、ゲリラ豪雨対策など一戸建て住宅向け「防災・安心パッケージ」を発売

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.05.25 【情報源】企業/2015.05.19 発表

 積水化学工業は、「防災・安心パッケージ」を7月1日に発売する。ゲリラ豪雨をはじめとする自然災害に備える一戸建て住宅向けで、対応する配管製品などを集め、水回りの面から防災を強化する。近年、大雨や地震が増加するとともに大規模になっていることを受けた。ゲリラ豪雨による雨水の住宅内への浸水や、地震に伴う排水管の破壊を防ぐ。
 防災・安心パッケージは、災害時の水対策、ゲリラ豪雨対策、耐震配管の3分野・5種類の製品で構成する。災害時の水対策は飲料水を確保するシステムで、ゲリラ豪雨対策は雨水の速やかな排水を基本に、バルコニーなどから雨水があふれるのを防止したり、下水本管からの圧力による水の跳ね出しを防止したりする。耐震配管は地震・地盤沈下に伴う排水管の破損を防ぐ。
 飲料水を確保するシステムは水道配管に直結して床下に収納し、非常時に台所や洗面所の蛇口から取水できる。約3日分24Lの飲料水がためられる。雨水の排水では従来の1.2倍の量が速やかに排水できる“縦とい”、バルコニーなどから排水できない時に居室への雨水進入を防ぐための“排水ソケット”を提供する。ソケットは縦といの途中に設置して使用する。
 水の跳ね出しは可動式の開放ふたで防ぎ、下水本管の圧力が上昇した際に開いて圧力を逃がす構造になっている。地震・地盤沈下に伴う排水管の破損は、回転・伸長する塩化ビニール製の配管が揺れや沈下に追従することで、配管に負荷をかけることなく防止する。いずれも管路メーカーの視点で開発した。2020年度に15億円の売上高を目標にしている。【積水化学工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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