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環境ニュース[国内]

住友林業、防耐火試験用の大型炉を完備した検証棟を建設、先進の木造技術を開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.07.01 【情報源】企業/2015.07.01 発表

 住友林業は、防耐火試験用の多目的大型炉を完備した検証棟を同社の筑波研究所(茨城県つくば市)内に新たに建設する。最先端の設備を整備して先進の木造技術開発を進め、木造建築物・住宅の発展を図る。検証棟の設置は国土交通省の「2014年度木造建築技術先導事業」に採択されている。既に着工し、10月の完成を予定する。
 森を育てて林業再生を図ることを狙いにした「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が2010年10月に施行され、国が木材利用に積極的に取り組むとともに大規模建築物で木材を使用する事例が増えている中、耐火技術が重要なテーマと考えた。耐火部材や構造を自社で検証する環境を整え、技術開発を加速させる。
 検証棟は延べ床面積448.52m2で軒の高さが12.05mある。検証棟内では、最大で幅2.5m、長さ4mの水平部材や幅3.5m、高さ3.5mの直部材の試験体に対し、実際の部材のように荷重をかけた状態で燃焼実験ができる。主要構造材や設備部材の開発、設計上の提案など必要な時に検証でき、独自の耐火技術開発が円滑に進められる。
 検証棟は、多層の大型木造建築に向けた提案となる新しい構造を採用するとともに部材数を削減し、接合部を単純化する。室内は柱、はり、小屋組み(屋根を支える骨組み)の木質構造で、試験室とその他の部屋の間仕切り・床には木造による耐火構造を使う。技術提案、設計、使用構造材などグループの力を集めて建設する。【住友林業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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