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環境ニュース[国内]

JFEスチール、北海ガス田開発プロジェクト向けラインパイプ用鋼管2200tを受注

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.07.21 【情報源】企業/2015.07.14 発表

 JFEスチールは、北海のガス田開発プロジェクト向けにラインパイプ用鋼管2200tを受注した。伊藤忠商事と丸紅が50%ずつ出資する鉄鋼製品輸出入・販売の伊藤忠丸紅鉄鋼との共同受注となる。JFEスチールが開発した電縫鋼管「マイティーシーム」を1400t、13%クロム継ぎ目なし鋼管を800t製造し、6月に出荷した。
 ノルウェー石油ガス大手のスタトイルが北海北部で展開するガルファクス・リムファクスダレン・プロジェクトで使われる。同国西部の都市、ベルゲン沖で新規のガス井と既存の処理設備を結ぶプロジェクトとなり、パイプラインは2本で計約9キロある。敷設には、陸上でパイプを溶接して特殊な船のリールに巻き付けて海上で繰り出すリール工法が採用される。
 パイプラインは、外管と内管の二重管(パイプ・イン・パイプ)方式で、マイティーシームは外管、13%クロム継ぎ目なし鋼管は内管に使用され、その間に断熱材が入る。マイティーシームは溶接部の性能を飛躍的に向上させた電縫鋼管で、−50℃以下の低温でも破壊されにくい性質を確保し、溶接時に発生する酸化物の形態や分布を制御する。
 13%クロム継ぎ目なし鋼管はJFEスチールの戦略製品となり、炭酸ガス腐食への耐食性が高く、硫化水素環境にも強いためメンテナンスコストが抑えられる。腐食を抑制する化学薬品が不要で環境に配慮する。22%・25%クロムよりも安価なことで初期投資の低減できる。JFEスチールは今後も鋼管をはじめ高機能・高品質鋼材で資源・エネルギー開発を支える。【JFEスチール(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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