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環境ニュース[国内]

凸版印刷、最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作、無線給電で書き換え

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.09.25 【情報源】企業/2015.09.16 発表

 凸版印刷は、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作した。非接触リーダーライター(書き込み・読み込み装置)からの無線給電だけで、表示を書き換えられる。一度表示した内容はバッテリー不要でそのまま保持できる。タグのデータを無線でやり取りするシステム「RFID」の技術を基に受電・通信回路を小型化した。
 試作品は、「ドットマトリクス型」の1.44インチの電子ペーパーディスプレーを搭載する。点(ドット)の配列で文字・記号・画像を表示する一般的な形式だ。電子ペーパーを使った表示機は現在、カードサイズ程度の大きさが多く採用されているが、対象物によっては取り付けられる場所が限定されるため、より小さな表示機が求められていた。
 受電・通信用アンテナを小さくするだけでは受電効率が低下してしまうことから、解決する手法として、凸版印刷は自社が蓄積してきたRFIDの技術を活用した。これによって受電・通信回路の小型化技術を確立し、小型でも受電効率を維持するバッテリーレスの電子ペーパー表示機を作った。広く普及している非接触リーダーライターに対応する。
 電子ペーパー表示機は、表示画素数が128×96ドットで、外形サイズは縦34mm、横52mm、厚さ7mmとした。凸版印刷は一層の小型化や各種サイズの製品化を進める。物流や物品の管理業務では、消耗品の削減と合わせて業務負荷の軽減が求められる。紙やバーコードに代わって、バッテリーレスで書き換えできる電子ペーパー表示機の需要は高まると予想されている。【凸版印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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