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環境ニュース[国内]

住友電工、参画する技術研究組合が太陽光発電所からの超電導の直流送電を開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.09.30 【情報源】企業/2015.09.24 発表

 住友電気工業が参画する「石狩超電導・直流送電システム技術研究組合」は、太陽光発電所からデータセンターへの超電導の直流送電を始めた。超電導送電は電気抵抗がゼロになる超電導技術によって送電ロスを低減する。次世代送電技術として期待され、世界でトップ水準にある日本の超電導技術の実用化に向け、世界に先駆けて実証する。
 経済産業省の委託事業「高温超電導技術を用いた高効率送電システムの実証事業」で、高温超電導直流送電システムを石狩湾新港(北海道小樽市・石狩市)地域に設けた。データセンター運営大手のさくらインターネットの石狩データセンター・太陽光発電所間と特殊試験用設備で送電し、システム実用化のための課題抽出と検証を行う。
 超電導送電は、極低温にすると電気抵抗がゼロになる超電導体を使う送電で、送電ロスの低減や送電容量の増大が可能になる。今回、さくらインターネットが石狩市に建設した出力200kWの太陽光発電所から、長さ500mの超電導ケーブルで同社の石狩データセンターに送電を開始した。ケーブルは冷凍機と低温保持装置で冷却する仕組みだ。
 直流で発電した電力を交流に変換することなく超電導でそのまま送電し、データセンターの直流で動作するサーバーに直接給電する。交流・直流の変換損失がないうえ超電導で送電路のロスも減らすことができ、送電効率がさらに高まる。技術研究組合は住友電工、さくらインターネット、千代田化工建設、中部大学が2014年1月に設立した。【住友電気工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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