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環境ニュース[国内]

IHI、電源開発から超々臨界圧大型石炭火力発電ボイラーを受注、最高水準の効率

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.04 【情報源】企業/2015.12.02 発表

 IHIは、電源開発(Jパワー)から超々臨界圧大型石炭火力発電ボイラーを受注した。世界最高レベルの蒸気温度条件で最高水準の発電効率を実現する。Jパワーの竹原火力発電所(広島県竹原市)で経年化が進んだ2基の石炭火力発電設備を出力60万kWの1基に置き換えるプロジェクト向けで、IHIは設計・調達・製作・据え付けを手掛ける。
 IHIはJパワーに対し、磯子火力発電所(横浜市磯子区)新1、2号機向けをはじめ、現在運用中の3基の超々臨界圧ボイラーを納入していて、今回、高い蒸気条件での運用実績が評価されて受注した。2020年度の運転開始を予定する。超々臨界圧ボイラーは、蒸気を超高温・超高圧にすることで発電効率を高め、燃料の使用量とCO2排出量を抑える。
 竹原火力発電所向けに受注した超々臨界圧ボイラーは、現在世界トップ水準の発電効率を誇る磯子火力発電所新1、2号機を上回る蒸気温度条件を実現して発電効率を一層高めた。これにより、低炭素化と大気環境の保全を図る。超々臨界圧の蒸気条件で温度は593℃以上とされるが、竹原火力発電所に導入するボイラーは主蒸気が600℃、再熱蒸気は630℃になる。
 石炭火力発電は燃料供給の安定性や経済性、信頼性から今後もベース電源として重要な役割がある一方、国内の発電所の約半数が2030年には運転開始から40年を超える。そのため、経年化した設備を最新鋭にして発電効率を高めることが求められている。IHIは今後も、高い発電効率と環境性能を特長にしたボイラーを中心に発電設備を提供する。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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