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環境ニュース[国内]

積水化学、軽量性と強度がある自動車内装部品が生産できる発泡成形技術を開発

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.12.08 【情報源】企業/2015.12.03 発表

 積水化学工業は、100%子会社の積水テクノ成型とともに、軽量性と強度がある自動車内装部品が生産できる高倍率発泡成形技術を開発した。同社は車両向け樹脂成形品などを手掛けている。車体をさらに軽くでき、燃費性能を高められる。ドアトリム(内張りパネル)やドアピラー(柱)、ラゲッジ周辺などで用途展開を進める。
 樹脂製の自動車内装部品の生産では、燃費性能を向上させるための車体軽量化を目的に、樹脂量を低減する発泡成形技術が一部で導入されている。成形の際に樹脂を金型内に射出した後、金型の中で樹脂を発泡させて強度・剛性を出す仕組みだ。しかし従来の技術では非発泡品と比較して20%程度の軽量化が限界とされていた。
 これ以上の軽量化を試みても必要な強度が確保できなかったり、発泡品特有の泡が壊れた跡「破泡跡」による外観の修正で生産性が低下したりするなど不具合が起きていた。今回開発した高倍率発泡成形技術は、非発泡品と比べて30%程度の軽量化を実現するうえ、耐衝撃性・剛性など強度の要求を満たす。外観に破泡跡も生じない。
 この高倍率発泡成形技術は、強度と高い外観が可能なポリプロピレンなどベース樹脂の独自配合技術と、高圧ガスを金型内に充てんさせて破泡跡を抑える独自の金型技術などを組み合わせた。これによって2倍以上の高い倍率で発泡しても必要な強度を保持するとともに、外観の品質を保つ。車を一層軽量化できる利点をアピールする。【積水化学工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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