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環境ニュース[国内]

積水化学、フロントガラスの情報量増加対応の中間膜基礎技術を確立、遮熱機能も

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.12.14 【情報源】企業/2015.12.08 発表

 積水化学工業は、自動車のフロントガラスに映す文字や図の情報量増加に対応したガラス中間膜「自発光中間膜」の基礎技術を確立した。ガラス全面に表示が可能になり、遮熱、日よけ、遮音など他の機能も同時に付与できる。2018年の市場投入を目指す。現在は車向けに開発しているが、将来は建築物のガラスなども含め、多用途で展開を図る。
 自動車走行時の安全性向上や車室内のIT(情報技術)への対応で近年、速度や車線などの情報をフロントガラスに表示するシステム「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」を採用する車種が増えている状況を受けた。フロントガラスに直接映像を投影するHUDシステムを採用した新車販売は、2020年度に世界で500万台以上に拡大すると予想される。
 積水化学はHUDシステムの中間膜を2008年に発売したが、フロントガラスの一部にだけ映像が投影できる仕組みのため、表示可能な情報が限られた。自発光中間膜は発光材料を含み、車内のプロジェクターから特殊なレーザー光を照射すると、光があたった部分が発光して文字や画像を表示する。全角度で視認性があり、運転席以外からでも見える。
 環境展示会「エコプロダクツ2015」=12月10〜12日、東京ビッグサイト(東京・江東区)=でデモ機を展示する。ガラス用中間膜は合わせガラスにはさまれるフィルムで、日本や各国が車のフロントガラスへの使用を義務付けている。衝突でガラスが割れた際の飛散によるけが防止や、紫外線の遮へい、遮熱による省エネ性向上などの効果がある。【積水化学工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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