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大日本印刷、耐候性・耐摩耗性に優れた車両用樹脂ガラス発売、フィルムを転写

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2016.01.18 【情報源】企業/2016.01.13 発表

 大日本印刷(DNP)は、耐候性・耐摩耗性に優れた車両用樹脂ガラスを2月に発売する。紫外線(UV)による劣化も抑える。住宅用建装材の製造で蓄積した技術を活用した「DNP超耐候ハードコート転写フィルム」を開発し、同フィルムを樹脂ガラスに転写した。販売開始に先行してテスト検証し、車両の窓の樹脂ガラス用に採用されている。
 樹脂ガラスはポリカーボネートなどのプラスチック製で、耐衝撃性や断熱性に優れるうえ、一般のガラスと比べて約半分の重さのため、自動車や電車などの窓ガラスでニーズが高まっている。半面、太陽光や風雨に対する耐候性や硬さ、傷付きにくさがガラスより劣る。DNPは今回、独自のコーティング技術で「EB技術」で耐候性と耐摩耗性を高めた。
 EB技術は、塗工した樹脂を電子線の照射で硬化させる。ウレタンやUV樹脂をコーティングした製品に比べて傷や汚れ、太陽光に強い。製造工程での省エネを進め、溶剤の要らない塗工もできる。発売する樹脂ガラスはEB技術で高硬度のハードコート層を形成するため、表面の耐摩耗性が向上して傷付きにくくなり、UVによる変色や劣化が抑えられる。
 さらに、樹脂ガラスの成形と同時にフィルムを転写することで加工のコストを低減できる。耐衝撃性が高いため、割れる可能性が低く、安全面で優れるほか、ガラスと同等の透明性を確保している。DNPはこの車両用樹脂ガラスを乗用車やバス、電車、建設機械などに展開し、2017年度までに累計10億円の売り上げを目指す。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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