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環境ニュース[国内]

北海道えりも地域のゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画、諮問の通りとして答申

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2016.02.24 【情報源】環境省/2016.02.23 発表

 環境省は、えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画に関する中央環境審議会答申について発表。
 2月23日(火)10時から開催された中央環境審議会自然環境部会において、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平成14年法律第88号)第7条の4第3項で準用する法第7条の3第3項の規定に基づいて環境大臣が諮問した「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画について」が審議され、これを受けて、同日、中央環境審議会会長から環境大臣に対して、諮問のとおりとして差し支えない旨答申がなされた。
 計画期間は、計画策定の日から平成31年3月31日まで。

 ゼニガタアザラシは、1998年、環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類と評価され保護するようになったことで、個体数は2008年に1,089頭にまで回復、2012年8月に絶滅危惧IB類から絶滅危惧II類へ評価のカテゴリーが変更された。
 その後、襟裳岬における本種の個体数増加に伴い、定置網のサケを中心にゼニガタアザラシによる漁業被害が深刻な状況となり、えりも地域における被害額は2014年度はサケ定置網の漁獲物被害のみで約6,300万円と報告された(北海道庁)。一方で、ゼニガタアザラシは観光資源としても利用されており、本種との共存のあり方が摸索されてきた。
 2015年9月にレッドリストの評価のカテゴリーでは、準絶滅危惧が妥当で絶滅危惧I類又は絶滅危惧II類(絶滅危惧種)には当たらないことが明らかになった。
 えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画は、改正鳥獣法に基づいて、ゼニガタアザラシの管理手法が確立するまでの間、同法上の希少鳥獣として定めたままとし、襟裳岬周辺で繁殖する個体群を対象とした保護管理計画についてまとめたもの。【環境省】

■「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画」 [PDF 1.6MB]
http://www.env.go.jp/press/files/jp/29259.pdf

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