パナソニック、HEMSサービスアプリの機能を拡張、電力小売りの自由化に対応

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.04.20 【情報源】企業／2016.04.15 発表

　パナソニックは、スマートフォン（多機能携帯電話）用の住宅エネルギー管理システム（HEMS）サービスアプリ「スマートHEMSサービスアプリ」の機能を拡張する。6月21日から順次、サービス提供を始める。電力小売りの全面自由化に対応して最適な料金プランが診断できるようにするとともに、電気の使用状況に応じて分析・提案するサービスも提供する。

　スマートHEMSサービスアプリは、パナソニックのHEMS「スマートHEMS」の利用促進を狙いに2015年12月に始め、利用無料で提供している。節電や光熱費削減に役立つ情報をスマートフォンに届ける。電力小売りの全面自由化に伴ってさまざまな料金プランが投入されたことを受けて、HEMSの計測データを基にした料金プラン診断を導入する。

　電気の使用量から最適な料金プランをシミュレーションし、プラン変更による電気料金のプラスマイナスを示す。契約している電力会社でのプラン診断となり、地域電力大手10社を対象にする。電気使用量のピーク値が分かるため、ピーク電力に基づいて基本料金が設定される実量制契約を検討する際や、契約後にピークの傾向を把握するのに役立つ。

　世帯別に電気使用状況に合わせた分析や提案をするサービス「MyHEMS」も始める。住宅全体の電気使用量やエアコン・冷蔵庫など分岐回路ごとの電気使用量を、同じような属性の世帯と比べたランキング情報や、節電目標に対する進ちょく状況や結果など、電気の使い方を改善するための情報を定期的に届ける。電気の自給率を「見える化」するサービスも行う。