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環境ニュース[国内]

ホンダ、FCVが電力の停止したさいたま市の保育園に出動、外部給電機能で電力供給

エネルギー】 【掲載日】2016.07.12 【情報源】企業/2016.07.12 発表

 ホンダの燃料電池車(FCV)「FCXクラリティ」が、電力の停止したさいたま市の保育園に出動し、外部給電機能を使って園内の扇風機と冷蔵庫に電力を供給した。復旧するまで安定して電力を供給し、非常時の外部給電機能の有効性が証明された。FCXクラリティを所有する同市が保育園から連絡を受け、子どもの体調維持を目的に活用した。

 保育園を併設する複合公共施設の電源設備が6月17日に故障し、施設全体で電力が止まった。修理業者を手配したものの即座に復旧できる見込みはなく、外気温が30℃になっていたことから空調の停止に伴う子どもたちの暑さ対策が問題になった。さいたま市は午前11時半ごろ連絡を受け、閉園の午後7時まで扇風機を稼働させることにした。

 その際の電源としてさいたま市はFCXクラリティを活用した。FCXクラリティは、3月にリース販売を始めた最新FCV「クラリティFUEL CELL(フューエル・セル)」の前モデルで、ホンダが2014年3月に同市に納車した。平常時は公用車に使い、非常時は外部給電器を介して避難所などに電力供給することを想定し、今回がその機会になった。

 FCXクラリティは午後0時5分に到着し、園内に設置した10台の扇風機に電力を供給した。燃料が3分の1程度だったため、さいたま市の電気自動車も投入して電気を送り続けた。復旧工事は午後5時ごろ完了した。電気が使えない状況で大量の電力が問題なく供給でき、ホンダは非常時に備えてFCVを導入する有効性が示された、としている。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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