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環境ニュース[国内]

アサヒビール、缶ビールの包装用で環境配慮型のパック採用、紙の使用量を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.10.07 【情報源】企業/2016.10.03 発表

 アサヒビールは、缶ビール包装用で環境配慮型の「軽量6缶パック」を採用する。形状の工夫で板紙の面積を縮小した。自社の従来品と比べて紙の使用量を約10%削減し、CO2排出量の削減につなげる。まず北海道工場(札幌市白石区)、四国工場(愛媛県西条市)で10月中旬以降に展開し、2018年中をめどに全国8工場の全てに導入する。

 現行の6缶パックは、パッケージの四隅の上下計8か所で缶を板紙で押さえて固定する仕様になっている。新しい軽量6缶パックは、6本の缶の底部を1本1本保持する形状の板紙を使う。これによってこれまで以上に缶の安定性を確保するとともに、板紙の面積縮小が可能になった。350mL缶用の6缶パックの場合、紙の量が約4g削減できる。

 アサヒビールのビール類全ブランドの350mL缶、500mL缶、250mL缶と、ビールテイスト飲料全ブランドの350mL缶、500mL缶が対象になる。軽量6缶パックを8工場で展開すると、年間で約5000tのCO2排出量が削減できる。さらに、右側からだけ開封可能だった天面のジッパーも改良し、業界で初めて左右両方向から開けられるようにした。

 アサヒグループは2020年までの「環境ビジョン2020」で、CO2削減量の2008年比30%削減の目標を掲げている。軽量6缶パックもその取り組みの一つとして導入する。アサヒビールは今後も、さまざまな分野で環境負荷を抑える施策を推進する。天面の開封ジッパーは、誰でも利用できるようユニバーサルデザインを取り入れて設計した。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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