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環境ニュース[海外]

EPA 酸性雨プログラム 2001年の進捗状況を報告

地球環境 酸性雨】 【掲載日】2002.11.29 【情報源】アメリカ/2002.11.19 発表

 EPA排出量取引プログラム「酸性雨プログラム(Acid Rain Program)」により、引き続き、相当量の排出量が削減していることが、「酸性雨プログラム2001年進捗状況報告書(Acid Rain Program 2001 Progress Report)」によって明らかとなった。
 「酸性雨プログラム」は、1990年の大気浄化法改正の一部として設けられた。これは、市場ベースのキャップ・アンド・トレード・アプローチにより、発電所からの排出量の削減を図るものである。NOxについては、排出割合に関する要求事項が定められ、またSO2については、2010年までに、1980年の排出レベルの50%を削減するという上限が設けられた。
 この報告書によれば、プログラムの対象となる火力発電所からのNOxの排出量は、2001年で410万トンであった。これは1990年の排出量の25%、2000年の排出量の8%が削減されたこととなる。また同じく発電所からのSO2の排出量は、2001年で1060万トンであった。これは1990年の排出量の3分の1、また2000年の排出量の5%が削減され、1980年と比較して1730万トンが削減されたこととなる。
 なお、この「酸性雨プログラム」で採用されたキャップ・アンド・トレード・アプローチは、ブッシュ政権が議会に提案している「クリア・スカイ法」(Clear Skies Act)のモデルともなっている。

 今回の報告書の中では、排出量データ、アラウアンスの移動、大気質データおよび大気中の堆積物に関するデータが記載されている。

【EPA】

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