国立公園予算が８％増加

【自然環境 自然公園】 【掲載日】2002.12.17 【情報源】イギリス／2002.11.28 発表

　イギリスのアラン・マイケル地方事業大臣は、11月28日、2003/4年度の国立公園予算は3556万ポンド（約67億6000万円）に上り、今年度から８％増加することを明らかにした。昨年度から比べると18％の増加となる。
　マイケル大臣は、予算の増加について、「政府の国立公園へのコミットメントを強めるものだ。この配分は、保全及びレクリエーションを促進する取組みに資金を供給するもので、国立公園が地域活性化に主導的な役割を果たせるようにするものでもある」と歓迎した。予算のうち、160万ポンド（約3億円）は「持続可能な開発基金（Sustainable Development Fund）」を通じて拠出され、国立公園が、コミュニティの中で、持続可能な暮らしづくりに向けた新しい方法を開発し、テストするプロジェクトに対して資金を提供できるようにする（昨年の100万ポンドから増額）。
　また、予算は、国立公園が「2000年田園地域・通行権法」に従って、市民がアクセスできるよう土地を開放する準備にも役立つ。国立公園が新たなアクセス権を管理するのに必要なシステムについて、200万ポンド（約3億8000万円）が割り当てられている。
　なお、同日、同省は、田園地域へのアクセス開放について、地域ごとに進めるローリング計画を導入することを明らかにした。これにより、一部の地域では、開放期限とされている2005年よりも早く、田園地域へのアクセスが可能となる。

【イギリス環境・食糧・地方事業省】

プレスリリース:（国立公園予算関係）