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環境ニュース[海外]

カナダ 京都議定書を批准 UNEP、各国も歓迎

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.01.14 【情報源】カナダ/2002.12.17 発表

 カナダ連邦政府は12月17日、「京都議定書」を正式に批准したことを発表した。これは、議会上院および下院において、投票により、批准への賛成が示されたことを受けたもので、アンダーソン環境大臣が批准関係文書をニューヨークの国連本部に届けた。
 クレティエン首相は、12月16日に声明を発表。「批准によって、我々は、カナダ、地球環境、さらに次世代にとって正しいことを行ったのだ」と述べ、次の課題として、「カナダ気候変動計画(The Climate Change Plan for Canada)」の実施をあげ、引き続き、州・準州、産業界、関係者及び国民全ての意見を受けながら取り組んでいく決意を表明した。なお、同計画は、カナダの京都議定書上の目標を達成するための包括的、かつ詳細な手法を示すもので、経済にリスクを負わせないこと、いずれの地域にも不公平な重荷を課さないこと、投資のための良好な環境を作ることという原則に基づいている。 さらに、カナダ政府は、「京都議定書」レジームの改善に向け、クリーン・エネルギーの輸出の認定、多くの国々による目標の設定と達成を可能にする方法の確立などの点で、国際社会と協力していくことを強調している。
 カナダの批准により、京都議定書には97カ国が批准したことになる。京都議定書の発効条件の一つである、55カ国の批准は達成しているが、温室効果ガス総排出量の55%(1990年時)を超えるという条件は未だ満たされておらず、ロシアの批准が必要となる。ロシアはすでにヨハネスブルグサミットで批准を表明しているが、いまだ批准していない。
 UNEPのクラウス・テプファー事務局長、EUのマルゴット・ヴァルストロム環境委員、ドイツのトリッティン環境大臣はカナダの京都議定書批准を歓迎するとともに、ロシアあるいはアメリカの批准を呼びかけるコメントを発表している。
【カナダ連邦環境省、カナダ連邦外務及び国際貿易省】

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