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環境ニュース[国内]

イギリス政府 エネルギー白書 2050年までにCO2排出量60%削減を目指す

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2003.03.05 【情報源】/2003.02.24 発表

 イギリス貿易産業省は、2月24日、エネルギー白書「我々のエネルギーの未来-低炭素経済を創る(Our Energy Future -Creating a Low Carbon Economy)」を公表した。白書では、再生可能エネルギーとエネルギーの効率改善を柱として、今後の五十年間でどのように炭素を減らすのか、その青写真が提示されている。
 白書は、2050年までに、CO2排出量を60%削減するという長期的な目標を提案。また、具体的な施策として、以下のようなものが盛り込まれている。
-2020年までに再生可能エネルギーの電力シェアを20%とすること(既存の目標は2010年までに10%)
-再生可能エネルギープロジェクトへの3億4800万ポンド(約647億3000万円)の投資(今後4年間)
-エネルギー供給者及び消費者に、クリーンエネルギーへのシフトを促すような新たな炭素取引システムの実施(2005年目途)
-建築物規制の速やかな改正。家屋の新設、改築、及び電気製品について、より厳しいエネルギー効率基準を設定。
-「エネルギー研究センター」、「燃料電池UK」の創設
 併せて、長期的な目標を達成するための必須条件として、2020年までに炭素排出量を1500-2500万トン削減するという中期目標も提案されている。この目標については、部門ごとの排出削減量も示されている。
 原子力について、白書は、現在は炭素排出のない重要な電力源だとしながらも、経済性及び放射性廃棄物の観点から魅力的なオプションではなくなっていると述べ、原子力発電所の新設に関する提案は盛り込まれていない。しかし、炭素削減目標を達成するために、将来的には必要となるかもしれないという可能性まで否定するものではないとしている。【イギリス貿易産業省】

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