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環境ニュース[国内]

東芝、国内初となる洋上風力発電所での「風車ウェイク」観測・評価を実施

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2023.11.30 【情報源】企業/2023.11.08 発表

東芝エネルギーシステムズ株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「風力発電等導入支援事業/洋上ウィンドファーム開発支援事業」において、同社を代表法人とするコンソーシアムとして「風車ウェイクの観測および評価手法の検討に関する研究開発」を提案し、採択された。
この研究開発では、国内で初めて、洋上風力発電所で「風車ウェイク」の観測および評価手法についての実証を行う。

風車の翼(ブレード)が回転すると、風の下流側には「風車ウェイク」と呼ばれる、風速が低下する場所や風の乱れが大きくなる場所が形成される。風力発電所、特に大規模洋上風力発電所(ウィンドファーム)の発電効率をより高めるには、「風車ウェイク」の影響解析を正確に行うことが極めて重要である。
今回、今年1月に商業運転を開始した秋田洋上風力発電株式会社の秋田港洋上風力発電所で、発電容量4.2MWの風車13台を対象に実証を行う。実証期間は2026年3月まで。実際の洋上風力発電所での「風車ウェイク」の観測・評価の実証は国内初となる。

洋上風力発電所での観測を行うことで、日本特有の洋上環境を踏まえた上で、気象条件が風車ウェイクの形成に与える影響の評価手法を確立する。また、風車の大型化に伴いブレードの最高到達高度も高くなり、ウェイクの形成が洋上特有の気象条件の影響を受けると予測されており、その評価を併せて行う。
さらに、今回組成した産学連携のコンソーシアム体制にて、ウェイク観測手法を確立するための指針作成の検討を行うとしている。

【東芝エネルギーシステムズ株式会社】

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