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環境ニュース[国内]

森・川・海のつながりを考えた漁場海域保全で、長期的継続調査の必要性を指摘

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.04.27 【情報源】水産庁/2004.04.27 発表

 水産庁、林野庁、国土交通省河川局が設置した「森・川・海のつながりを重視した豊かな漁場海域環境創出方策検討委員会」は平成16年4月27日までに、これまでの調査・検討結果の内容を報告書にまとめ、公表した。
 この検討会は、海域環境の悪化原因として、海に流れ込む河川の環境悪化や水源にある森林荒廃などが指摘されるようになってきた中で、水源の森から海までの流域全体の水や物質の循環、その生態系への影響を把握し、最終的に漁場海域の健全な生態系の維持・構築のための基本方針を策定するとしている。
 なお調査の結果、森林・河川から供給された珪酸や森林域の岩石から流出した各種微量元素類が海域の生産に大きく関与していること、森林が供給した落ち葉などの有機物を餌として渓流・河川に多様な底生動物が生息していることが明らかになったとされたが、一方で森林整備や林種・林齢の違いによる河川生物相の違いや動植物や沿岸漁業による物質循環量の評価をはじめ、これまでは森から海までの流域全体のつながりを考えた調査事例がほとんど皆無であり、今後データを蓄積し数多くの調査を進めていくことが必要であることが指摘されている。
 このため、今後の検討課題としては、今後10年先、100年先を展望した長期的視点に立った調査・研究計画を立て、調査・解析手法の検討・確立を含め、継続した調査が必要であると結論されている。【水産庁,林野庁,国土交通省】

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