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環境ニュース[国内]

志賀原発2号機の試験不正 発電設備技術検査協会が再発防止策提出

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.05.24 【情報源】原子力安全・保安院/2004.05.21 発表

 建設中の北陸電力(株)志賀原発2号機での検査手続き不正が判明し、原子力安全・保安院から報告を求められていた、第三者検査機関・(財)発電設備技術検査協会は、平成16年5月21日までに検査不正の事実関係と再発防止策に関する報告書をまとめ、保安院に提出した。
 発電設備技術検査協会は実施漏れがあった原子炉格納容器内の浸透探傷試験の追加試験を北陸電力側に事前に作業内容が提出せずに行ない、つじつまあわせのために検査記録の実施日について虚偽の記載をしていた点が問題視されていた。
 今回の報告では虚偽の記載をした事実を認め、(1)「行動規範」「倫理綱領」の制定、組織改正、外部有識者から構成される委員会による活動の定期的評価など、組織体制面での改善、(2)協会溶接検査規程類改正、職務権限規程明確化、検査記録管理のための協会規程整備、内部監査の充実、品質マネジメント手法による業務改善活動の展開など、業務管理の仕組みの改善、(3)記録の取り扱いに関する職員教育の徹底、(4)モラルの高い組織風土に改善するための方針の策定と「職場風土改善委員会」の設置−−などの再発防止策を示した。
 なお報告を受けた保安院では、再発防止策の確実な実施を指示するとともに、検査の公正な遂行のために、大臣が認可した業務規定を適性に変更するよう命令した。【原子力安全・保安院】

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