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環境ニュース[国内]

ワシントン条約アジア地域会合がフィリピンで開催

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.07.23 【情報源】水産庁/2004.07.23 発表

 2004年7月19日から21日まで、ワシントン条約(CITES)アジア地域会合がフィリピンのマニラで開催され、アジア地域にあるワシントン条約締約国32か国中、28か国が出席した。
 ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の保護、採取・捕獲の抑制を図るために、野生動物やその体の一部についての国際取引規制を行っている条約。
 今回の会合で日本政府は、2004年10月に開催予定の締約国会合に日本が提案している(1)ミンククジラ北半球系群を附属書1(注1)から附属書2(注2)に降格する附属書改正案、(2)CITESから国際捕鯨委員会(IWC)に対し、鯨類捕獲枠の計算の基礎となる改訂管理制度(RMS)の完成・実施を要請する決議、(3)13回締約国会議の中で、海産種の扱いについての国連食糧農業機関(FAO)とCITES間の了解覚書案(MOU)の作成進捗状況を報告し、内容の審議を行うよう求める討議文書−−を説明。アジア各国に提案に対する理解を求めた。
 その結果、アジア各国からは提案内容に対し反対を表明する国はなかったという。
 なおこのほかの議題としては、タイが提案したイラワジイルカの附属書2から附属書1への昇格案、インドネシアが提案したラミン(注3)の附属書3(注4)から附属書2への昇格案が議論された。

(注1)国際取引禁止種。
(注2)国際取引制限種。輸出時に輸出国の輸出許可証が必要。
(注3)湿地沼沢林に育つ希少樹種で木材としては高価。
(注4)各締約国が自国内での捕獲・採取を防止するため国際取引規制を行う種。輸出時に輸出国の輸出許可証が必要。【水産庁】

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