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環境ニュース[国内]

未承認の組換えトウモロコシが混入 ダウ・ケミカル日本の試験栽培で

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.08.12 【情報源】農林水産省/2004.08.12 発表

 ダウ・ケミカル日本(株)が環境中への拡散防止策をとらないで(遺伝子組換え生物取扱い法の第1種使用に該当する)使用することを申請し、承認を得た組換えトウモロコシの試験栽培ほ場で、比較対照試験を行うために栽培されていた非組換えトウモロコシの中に、遺伝子組換え生物取扱い法に基づく承認を得ていない他の遺伝子組換えトウモロコシの種子が混入し栽培されていたことが平成16年8月5日までに判明した。
 混入したトウモロコシはチョウ目害虫に対する抵抗性と除草剤グルホシネートに対する耐性を持つ「TC1507系統」のもので、環境中への拡散防止策をとらないで使用することについて遺伝子組換え生物取扱い法に基づく承認申請が提出されているが、現在学識経験者の意見を求めている段階で、まだ承認はされていない。
 この件でダウ・ケミカル日本から報告を受けた農林水産省は、8月5日に担当官を現地に立入らせ該当するトウモロコシの一部を収去。ダウ・ケミカル日本側もこのほ場での栽培試験中止を決め、8月6日にほ場で生育中の全てのトウモロコシを刈り取った。
 なお遺伝子組換え生物取扱い法を所管する農林水産省と環境省は、ダウ・ケミカル日本に対し、この件に関する経過、再発防止策について、法に基づく報告を命じるとともに、報告の内容により必要な措置を検討していく方針だ。【農林水産省】

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