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環境ニュース[国内]

IUCN、世界遺産候補地・知床の海域保護強化を指摘 

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2004.09.27 【情報源】環境省/2004.09.24 発表

 2004年7月に世界遺産候補地としての知床の現地調査を実施した、国際自然保護連合(IUCN)のデビッド・シェパード保護地域事業部長からの書簡が2004年9月24日までに日本政府に届いた。
 この書簡は、IUCNが世界遺産委員会事務局であるユネスコ世界遺産センターに提出する知床の評価報告書を作成するにあたっての追加的な指摘を日本政府に伝え、これに対する日本政府の考え方について回答を求めたもの。
 推薦地の陸域部分の管理レベルは高いとした一方で、海域部分の保護対策の不備を指摘。(1)推薦地を特徴づけている野生生物の餌となっているスケトウダラなどの繁殖、産卵、生育場所の保護を強化すること、(2)オホーツク海・根室海峡の主要魚種繁殖・採餌のための生息地調査を行うこと−−を求めたほか、推薦地内の河川でのダム建設に関連し、(3)サケへの影響調査を急ぐこと、(4)河川管理の目的を河川本来の流れとプロセスの回復・維持に置き、サケの自由な移動を確保するための魚道を整備すること−−を提案した。
 なお日本政府としては24日開催の「知床世界自然遺産候補地地域連絡会議」で関係行政機関や地元関係団体にこの書簡の内容を伝え、10月22日をめどに書簡に回答する方針。
 IUCNは日本政府との協議や各分野の専門家から意見を聞いた上で、2004年12月頃に評価を確定し、2005年2月末までにユネスコ世界遺産センターへ報告書を提出する予定だ。【環境省】

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