「下水道地震対策技術検討委員会」を設置　中越地震被災地への助言など検討

　国土交通省は新潟県中越地震により被災した下水道施設を復旧する際の技術的助言や、今後の下水道地震対策全般を検討するために、学識経験者から構成される「下水道地震対策技術検討委員会」（委員長：田中和博・日本大学理工学部教授）を設置し、平成１６年１１月９日に第１回検討会を開催した。
　新潟県中越地震発生後、震源地付近では、地盤液状化によると思われるマンホールの隆起・沈下が１３００か所以上も発生するなど、下水道施設が大規模な被害を受けている。
　今回の検討委員会では（１）これらの下水道施設被害の総括と復旧にあたっての技術的助言－－を検討するとともに、（２）これまでの下水道施設耐震対策の評価、（３）被災後の初動体制、支援体制などソフト対策の評価－－を行い、最終的に（４）復旧にあたっての汚水処理施設相互間の連携体制、（５）今後の下水道地震対策の方向性－－まで検討する予定。【国土交通省】