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環境ニュース[国内]

食品中カドミウム国際基準値案 JECFAが「複数案に影響の差なし」と結論

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.03.03 【情報源】厚生労働省/2005.03.03 発表

 2005年2月8日から17日にかけ、イタリアのローマで開催されていたFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)でのカドミウムなど食品汚染物質についての評価結果がFAOのホームページに掲載された。
 JECFAはFAOとWHOの主催によって、国際的な科学者が参加して非公開で開催される専門家会議。
 今回のJECFAは日本がコーデックス委員会(注1)に提出した食品中カドミウム国際基準値に対する修正提案との関係で注目されていた。
 日本の提案は米の基準値案を0.2ppmから0.4ppmに緩和すべきとの内容で、04年3月開催の同委員会食品添加物・汚染物質部会では支持されたものの、同年6月開催のコーデックス総会では再度食品添加物・汚染物質部会に差し戻され、今回のJECFAのカドミウム摂取量評価結果を考慮しながら再検討するよう要請されていた。
 今回のJECFAは、コーデックス委員会でカドミウム国際基準値が検討されている各品目について、現行の基準値案とこれ以外に提案されている値を設定した場合の影響の差について議論を行ったが、最終的にいずれの値を設定したとしても「総カドミウム摂取量、人の健康上のリスク双方についてほとんど差がない」と結論づけた。
 なお食品中カドミウムの国際基準値案はJECFAの結論をふまえつつ、05年4月に開催されるコーデックス委員会食品添加物・汚染物質部会(CCFAC)、7月に開催されるコーデックス総会で更に議論される予定。

(注1)FAO/WHO合同食品規格委員会のこと。同委員会は消費者の健康保護、公正な食品貿易を推進することを目的とした機関。【厚生労働省,農林水産省】

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