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環境ニュース[海外]

EPA 過塩素酸塩の参照用量を設定

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.03.10 【情報源】アメリカ/2005.02.18 発表

 EPAは、過塩素酸塩(perchlorate)の公式な参照用量(RfD)を0.0007mg/体重kg/日に設定した。参照用量とは、ヒトの健康への悪影響が生じないと見込まれる、1日当たりの曝露レベルの科学的な推定値である。今回発表された数値は、全米科学アカデミーが、2005年1月に公表した報告書で示した参照用量の勧告値と一致するものである。
 過塩素酸塩は、ミサイルやロケットの燃料、弾薬、花火、自動車のエアバッグ、製薬など様々な用途に用いられてきた。また、自然に生成されることもあり、数種類の農薬からも検出されている。
 一方で、過塩素酸塩への曝露は、甲状腺へのヨウ素の摂取を阻害するおそれがある。
 EPAの参照用量の算定に当たっては、最も影響を受けやすい胎児を保護するため、10倍の不確実係数が用いられた。胎児は、甲状腺機能低下症やヨウ素欠乏を生じやすい。
 今回公表された参照用量は、EPAのIRISデータベースに登載される予定である。
 この参照用量は、「飲用水等価レベル」の数値(24.5 ppb)にも反映され、またスーパーファンド浄化プログラムも、今回の新しい参照用量に基づいてガイダンスを公表する予定である。【EPA】

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