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環境ニュース[国内]

一般コンクリートに使用できる高強度コンクリート用再生骨材のJIS制定

エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2005.03.23 【情報源】経済産業省/2005.03.23 発表

 経済産業省は平成17年3月20日付けで、通常のコンクリート骨材と同様に一般コンクリートに使用できる「コンクリート用再生骨材H」のJIS規格(JIS A 5021)を制定した。
 「コンクリート用再生骨材H」はビルなどの解体で発生するコンクリートの塊を砕いた後、粒子を大きさごとにふるい分けるなど高度処理を行って製造した再生骨材。
 今回の規格は、この再生骨材の品質を通常のコンクリート骨材と同レベルにするために、粗骨材・細骨材ごとに不純物量、密度、吸水率、粒度、塩化物量などの品質、製造方法、試験方法を規定したもの。
 コンクリート中鉄筋の腐食、凍結によるコンクリート強度低下など、再生骨材使用で懸念されるコンクリートの問題を克服するために、経産省が14年度から16年度まで(社)日本コンクリート工学協会に委託して実施した調査研究の成果に基づき制定されている。
 なお日本国内でコンクリート構造物を解体したコンクリート塊は、12年度実績で年間3,500万トン発生し、再利用率は96%に達しているが、これまではその用途のほとんどが舗装用路盤材や埋戻し・裏込め材に限られ、一定以上の品質が求められるコンクリート構造物にはほとんど使用されていなかった。
 経済産業省では今回のJIS化によって、建築物の柱や梁などの構造体部分にも再生骨材の用途が拡大され、コンクリート塊のリサイクル促進につながると期待している。【経済産業省】

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