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環境ニュース[海外]

国連環境計画、太平洋ジュゴン年(2011年)に新たな保全計画を開始

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.03.28 【情報源】国連/2011.03.14 発表

 国連環境計画(UNEP)は、「太平洋ジュゴン年」(2011年)にあたり、「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)のジュゴン保護覚書に基づき策定された新たな保全計画を開始した。計画では、沿岸の地域住民や漁業関係者に対して経済的奨励措置(小口貸付や直接支払など)を導入し、ジュゴンを保護するとともに地域社会の持続可能な発展を図る新たな実験プロジェクトに着手する。ジュゴンは世界唯一の草食性海洋哺乳動物で、東アフリカから太平洋上のバヌアツまでの温暖な沿岸・島嶼水域に生息しているが、密漁、非持続的な捕獲、漁具による混獲、船舶との衝突、生息地の劣化などによって絶滅の恐れがある。ジュゴン生息地の約90%で刺し網が使用され混獲の原因となっていることから、実験プロジェクトでは、刺し網を釣り糸に変えるよう促す経済的奨励処置をとるなど、持続可能な漁業の推進を図るという。今後3年間(2011〜13年)同覚書を通じて資金提供が行われ、インド洋、東南アジア、南アジア、太平洋諸島で少なくとも5件のプロジェクトが実施される予定。【国連環境計画(UNEP)】

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