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環境ニュース[海外]

気候エネルギーソリューションセンター、アメリカが2050年までに炭素中立を達成するために必要な政策を報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2019.12.02 【情報源】国際機関/2019.11.13 発表

 気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)は、アメリカが2050年までに炭素中立を達成するために必要な政策を示す報告書を公表した。これは、脱炭素化に取り組む主要企業が参加するC2ESの「気候イノベーション2050」イニシアティブの最新成果物である。報告書によると、以下のような、長期的な連邦政策枠組みと、主要部門・技術を対象とする連邦、州、地域の補完的政策が必要となる。
 1)気候関連研究開発への連邦投資額を年200億ドルに増やし、今後10年は影響力の大きい実証事業に1000億ドル追加する。
 2)炭素回収・隔離技術で石炭火力発電からの排出を相殺する。
 3)2035年までに新規軽量車販売台数の半数をゼロ排出車両(ZEV)にし、ZEV充電設備の迅速な設置を進める。
 4)石油ガス価値チェーンからのメタン排出を規制する連邦規準を設定する。
 5)農業者が土壌の炭素隔離能力を高める農法を採用するようインセンティブを高める。
 6)低所得世帯や中小企業の経済的負担を最小化し、炭素排出量の多い産業に依存する地域が新たな雇用と税収を生むことを支援する。
 また、報告書は自社の炭素中立目標の設定など、企業が率先して取るべき行動も推奨している。【気候エネルギーソリューションセンター】

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