一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

製品のLCAと、CO2排出量取引に関わる排出目標設定の関係 

登録日: 2008年12月17日 最終回答日:2008年12月25日 地球環境 地球温暖化

No.30655 2008-12-17 17:25:17 ZWl942e かんしろう

製造メーカーが製品を作っています。 
下記LCAの流れの中で、製造メーカーがCO2排出(電力消費など)に関与しているところは(内)、製造メーカー以外が関与しているところは(外)と考えました。
【LCAの流れ】取引先での部材の製作(外)→部材の入荷運搬(内)→組立(内)→製品の出荷運搬(内)→ユーザー先での使用(外)→廃棄・分解・焼却・リサイクル(外)、及び、製造メーカーに於けるその他の事業活動(内)があります。 
質問:製造メーカーが排出量取引の準備として排出量の現状と目標を定めなければならない部分は、(内)のところの年間トータルと考えても良いのでしょうか?

よろしくお願い致します。

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No.30659 【A-1】

Re:製品のLCAと、CO2排出量取引に関わる排出目標設定の関係

2008-12-18 00:53:37 ronpapa (ZWlba5

【排出量取引】については、私もそのように理解しています。
企業や事業所単位についての仕組みのようです。

但し、【製品単位におけるLCA】はちょっと違うようです。
カーボンフットプリントにおけるLCAでは、(内)・(外)の垣根は無いようですが。

国や企業単位の排出量取引と製品単位のLCAは混同されないほうがいいと思います。

私感:カーボンオフセットの仕組みは複雑のようで単純ですが、単純に考え過ぎると国内外で異なる複雑な迷路にはまり込みそうになります。トン当たり@2500円(昨年度実績)から数ヶ月前の@3500円台、さらには現状の@1500円台の範囲で、理論上はCO2ゼロ企業やノンカーボン製品にまで相殺できる仕組みって何んか変ですね。〔貴方の先の質問http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=30621に割り込み回答しようと思っていたのですが〕排出量価格は相場です。必ずしも正常な需給関係だけでは定まりません。市場価格ですから、政治の思惑よりも、逃げ場を失った投資ファンド資金流入の危険性もあるかもしれません。先物相場が開設されたら大変なことになりそうです。ですから排出量価格はコスト(原価/費用)ではありません。プライス(販売価格/市場価格)と認識すべきと思っています。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございました。カーボンフットプリントについて疑問になってしまいました。(内)(外)の垣根が無いフットプリントというのは、全ての経費が製品価格に反映される様に、行く行くは、LCAの各時点でのCO2排出(排出量取引レート換算)価格も製品の価格に反映される、という感じでしょうか。消費税の様とも思いましたが、価格の説得性の為に、フットプリントは製品価格とは分ける、という感じですか。フットプリントも、価格積上げの為に、別途の経理システムが必要になってくると思われますか。一掃のこと、初めから化石燃料の価格自体にフットプリントの分を上乗せしておけば良いのではないでしょうか。世間動向はフットプリントを分けて管理してゆく方向なのでしょうか。よろしくお願い致します。

No.30668 【A-2】

Re:製品のLCAと、CO2排出量取引に関わる排出目標設定の関係

2008-12-19 00:02:24 ronpapa (ZWlba5

【質問】
かんしろうさんのプロフィールを教えてください。KanRyoKoさんの名前の時は企業にお勤めの方と思ったのですが、学生さんですか?
(ハンドルネームについては無用に変更されないほうが助かりますし、ここでのマナーです。)

【補足回答】 ※あえて私見を交えます。
かんしろうさん> LCAの各時点でのCO2排出(排出量取引レート換算)価格も製品の価格に反映される、という感じでしょうか。
ronpapa> 理解が違うと思います。CO2に限らず、環境問題が一般製品のコストとプライスに直接反映される仕組みはありません。私個人的には、環境問題は地球温暖化やカーボンだけでは無いと思っていますので、本当に環境に寄与する製品に対してはそれを価格にも反映できるボーナスアンドペナルティの仕組みが発明されれば面白いと思う反面、やはり経済原則に頼ろうとする仕組み作りでは真の問題解決にならないのでは…とも思います。

かんしろうさん> フットプリントも、価格積上げの為に、別途の経理システムが必要になってくると思われますか。
ronpapa> これも同様に観点によって異なる理解が生まれると思います。金銭価値判断のみによる利益至上主義は真の経済社会原理も崩壊させつつあると思います。(なんのこっちゃ?! 自分でも消化不良の言葉でしたが…)

かんしろうさん> 世間動向はフットプリントを分けて管理してゆく方向なのでしょうか。
ronpapa> そうです。カップラーメンに価格表示ラベルを貼るのとは別に、カロリー量とCO2量も印刷表示する方法です。

【助言】
- カーボンフットプリントについての疑問は別の質問スレッドとされるほうが適切と思います。
- これ以上は、当初の質問スレッドと外れてきます。一問一答もここでのマナーです。
- それぞれに疑問をお持ちの単語や、それらを組み合わせてのWeb検索などをして下さい。先ず広く正しく理解された上での素朴な疑問が解決への近道と思います。
- コスト(費用)やプライス(価格)に置き換えることにこだわられる事に反対はしませんが、それのみを軸にされると正しい理解が進まない恐れがあります。
そのこだわりから離れて理解されることも必要ですし、場合によってはもう一つ、バリュー(価値)の尺度を加えられることも有用と思います。

回答に対するお礼・補足

企業に勤めている消費者です。 補足のご回答・助言も頂き大変参考になりました。 ありがとうございました。

No.30688 【A-3】

表題と文章が一致していなくてよくわからないのですが

2008-12-21 20:56:11 todoroki (ZWl7727

Re:製品のLCAと、CO2排出量取引に関わる排出目標設定の関係
>製造メーカーが製品を作っています。 
>下記LCAの流れの中で、製造メーカーがCO2排出(電力消費など)に関与しているところは(内)、製造メーカー以外が関与しているところは(外)と考えました。
>【LCAの流れ】取引先での部材の製作(外)→部材の入荷運搬(内)→組立(内)→製品の出荷運搬(内)→ユーザー先での使用(外)→廃棄・分解・焼却・リサイクル(外)、及び、製造メーカーに於けるその他の事業活動(内)があります。 
>質問:製造メーカーが排出量取引の準備として排出量の現状と目標を定めなければならない部分は、(内)のところの年間トータルと考えても良いのでしょうか?
>
>よろしくお願い致します。
****************************************************************
製品のLCAと、CO2排出量取引に関わる排出目標設定は、
直接関係ないと思います。
部材の入荷運搬や製品の出荷運搬も、運輸会社の管轄になれば
内→外になるでしょうから、製造がメーカーが本当に関与しているのは、
自社内の製造だけになります。
これとて最終製品製造メーカー(消費者が直接購入して使用する
乗用車や電化製品,パソコンなどのメーカー)はわかりやすいですが、
素材やその部品メーカーにしてみれば、
製品のLCAのどれだけを負担しなければならないか、
逆に製品のLCAによる環境負荷の低減にどれだけ寄与したか、
算出するのは非常に困難です。
CO2排出量取引に関わる排出目標の設定は、
自社内のサイトアセスメントなので、
境界線さえしっかり決めてしまえば、
あとはそれをどうやって削減していくかということになります。


回答に対するお礼・補足

todoroki様、ご回答ありがとうございます。自分なりに解釈を考えてみました。
 製造メーカー(or サービスや運送の会社)に於ける仕入部材→製品化(or サービスや運送)時の各サイトでのCO2排出量を追加・積算・経常することことで、製品(or サービスや運送)の、CO2排出履歴(フットプリント)を明記することが可能になるのではないかと考え、LCAとサイトのCO2排出量の関係は、この様なことではなか、と思いました。 よろしくお願いいたします。

No.30704 【A-4】

A-3に対する〔お礼補足〕について

2008-12-23 17:00:40 ronpapa (ZWlba5

どうしようか迷ったのですが、やはりスルー出来ない性格のようで…。
● todorokiさんのおっしゃる「 CO2排出量取引に関わる排出目標の設定は、自社内のサイトアセスメントなので 」の意味を、かんしろうさんは「Webサイト」の意味と取り違えていらっしゃるように思います。
(todorokiさんからの追加ご指摘がいただけるかもしれませんが…)

-「環境アセスメント」と「リスクアセスメント」、そして「サイトアセスメント」を別々に検索&理解されたらよろしいと思います。
- LCAについては、過去のスレッドでtodorokiさんが最も分かり易いQ&A展開をしておられます。
そのひとつが http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=29848 ですが、このEIC環境Q&Aサイト内に数々ある常連の皆様からの提供資産のひとつと感嘆したものです。実は私も、todorokiさんの回答レスが存在するおかげで助けてもらいました。LCAとCFPの因果関係と理解については当初私も勘違いしていたからです。改めて感謝です。

- 私自身の反省も込めて申し上げますと、勘違いや勝手な思い込みは危険です。恥をかくだけならいいのですが、社内の発言や行動によって後で取り返しのつかない事態に及ぶ危険すらあるやもしれません。
私も同様に「企業に勤めている消費者」ですが、企業人としての観点と、消費者としての観点を混同すると、自分の論点が定まらなくなる経験を多くしました。特に環境問題においては、その時々のスタンスの定め方を明確にしないと論点も文脈も支離滅裂となりかねません。(極端な例は原理主義に逃避することに繋がると思っています。)
環境リスクマネジメントの管理実務を担当する者のひとりとして、真摯な気持ちで精進したいと心掛けるところです。

No.30708 【A-5】

A−4はちょっとくすぐったいけど

2008-12-23 21:15:27 todoroki (ZWl7727

ronpapaさんのおっしゃる、
『「CO2排出量取引に関わる排出目標の設定は、自社内のサイトアセスメントなので 」の意味を、
かんしろうさんは「Webサイト」の意味と取り違えていらっしゃるように思います。』は、
私もそのように感じていました。
『「環境アセスメント」と「リスクアセスメント」、そして「サイトアセスメント」を
別々に検索&理解されたらよろしいと思います。』と書かれたのも、
その通りだと思います。

それからもう一つ気になったのは、
かんしろうさんが、このQ&Aをどのように使われようとしているのかがなかなか見えてこないことです。
一企業人としてなのか、消費者として製品を評価する側なのか。
それがわかるともう少し突っ込んだ議論ができるかもしれません。

回答に対するお礼・補足

todoroki様、ronpapa様、ご回答を頂きまして、ありがとうございます。 
ライフサイクル評価における、排出量とは、「採掘現場での採掘、流通、工場での加工・生産、包装材料の製造、廃棄、製品の輸送等」のライフサイクルに係わる全工程のCO2の排出量を測定・積算して製品に明示(フットプリント)することですね。 サイトとは、採掘現場とか工場とか流通など、一連のライフサイクルの中の一つのサイトのことですね。 とすれば、数字的には、各サイトでの排出量の合計と、製品に明示する排出量(フットプリント)の合計は、概ね一致しているはずだ、しかし実際には、概ねの一致でさえ難しいのではないか、という疑問がありまして、どこどこが間違っているなどコメントを頂ければと考えました。 更に、もし、その一致が難しい、とすれば、製品の排出量の説得性のある明示が難しいのではないでしょうか、という疑問がありまして、問合せ致しました。 自分として、動向や世間の進み具合などが分かっていないと感じており聞いてみよう、と考えました。 よろしくお願い致します。

No.30729 【A-6】

なるほどそういうことですか

2008-12-24 22:52:46 todoroki (ZWl7727

ライフサイクル評価における、排出量とは、「採掘現場での採掘、流通、工場での加工・生産、
包装材料の製造、廃棄、製品の輸送等」のライフサイクルに係わる全工程のCO2の排出量を
測定・積算して製品に明示(フットプリント)することですね。
サイトとは、採掘現場とか工場とか流通など、
一連のライフサイクルの中の一つのサイトのことですね。
とすれば、数字的には、各サイトでの排出量の合計と、製品に明示する排出量
(フットプリント)の合計は、概ね一致しているはずだ、
しかし実際には、概ねの一致でさえ難しいのではないか、という疑問がありまして、
どこどこが間違っているなどコメントを頂ければと考えました。 
更に、もし、その一致が難しい、とすれば、製品の排出量の説得性のある明示が
難しいのではないでしょうか、という疑問がありまして、問合せ致しました。
**************************************************************************************
私の業種(自動車部品製造業)の主観になりますが、
「どこどこが間違っている」というより、
社内の排出量の精度アップが難しいのではないかと思います。
たとえば、
・弊社内ではT社さんの部品とH社さんの部品とD社さんの部品を、
 同じ工場の建物の中で一緒に作っています。
 同じ部品名称でも、それぞれ微妙に大きさ,重量,形,仕様,部品数が異なります。
 各社さん向けの部品1個ずつの環境負荷をどのように割り振りますか?
・T社さんの組立工場に行くと、エンジン排気量,車体重量,トランスミッション形式,
 果ては燃料まで異なる乗用車を、同じラインで製造しています。
 この場合乗用車1台ずつの環境負荷をどのように割り振りますか?
これが「説得性のある明示」のヒントになっているかどうかわりませんが、
使用素材や部品点数の多い製品ほど、
この割り振り(按分;LCAではアロケーションと言います)が難しく複雑化してゆくため、
データの精度UPが難しいと考えております。
かんしろうさんや、他の業種の方々は、どのようにお考えになりますか?
続きはまた。

No.30732 【A-7】

そういうことだったんですね。

2008-12-25 01:50:25 ronpapa (ZWlba5

かんしろうさんの素朴な疑問の糸を、todorokiさんに解いていただいて”目から鱗”です。
私の場合も、同様の疑問というより、煩わしさと困難を抱えて悩んだ時があります。〔と言うより、今から始まったと言うべきでしょうが〕
その時は、とにかく先方の期限に間に合わせるしかなく、仕入先メーカーからの提供データと、素材に関する公開LCIデータと、自社の省エネ届出数値とCO2換算数値データ類の実態と、製造ライン別の按分率についての調査検証作業などを経て、なんとか対象モデル製品に関するLCA(LCI)とCFP数値の提出に漕ぎ着けました。

当社の場合は、取り引き先数は数百社あり、製品数は何千種とあります。
事業所数と製品種類別の生産ライン数に絞れば、まだなんとかなりますが、数千種の製品全てを個別にLCI/CFPすることなど不可能です。
別途費用請求負担いただけるか、納入製品単価に上乗せするか、補助金でも出るなら別ですが、日用品・雑貨類となる商品に対するCO2表示販売制度化の為に、そこまでの精度を求めることに見合う必要性と価値があるのでしょうか。というのが私の素朴な疑問です。
加えて、競合製品との差別化手段として用いることにも疑問ですし、かと言って、消費者にとっての賢い選択手段に結び付ける方法としてのCFPだと言われても、なんだか釈然としません。
カロリー表示や、リサイクルマーク表示、原材料や原産地表示などいろいろとありますが、(Q&Aの趣旨に反する危険があるかもしれませんが) 環境問題を真摯に考え行動する社会人としてのスタンスを求めたい気持ちもあり、モノローグ的に書き込ませて頂きました。

訂正と余談: 企業人+消費者=社会人 と思ってます。私も人間社会に生息していますから。
〔※排出量取引価格の事例についてはNo.30621に記載しました。あちらの表題にコメントしたほうが適切と思いましたので…〕12/25 21:50

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