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人工繁殖 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

人工繁殖

ジンコウハンショク   【英】Propagation  

解説

人工授精や体外受精などにより、生物を人工的に繁殖させる方法。広義には、野生生物を人の飼育・栽培下において繁殖させることを指して使われる。

もとは家畜や水産資源、農業昆虫など人間の生活や産業にとって有益な生物を人工的に、かつ、大量に繁殖させるための技術として発展してきたが、近年は絶滅危惧種などの野生生物を保護増殖するためにも利用されている。

野生生物保全の手法には、その程度に応じてさまざまな段階があるが、人工繁殖は野生の状態では絶滅の危険性が極めて高い場合に適用する。絶滅危惧種希少種の人工繁殖の取り組みは、コウノトリミヤコタナゴウミガメ類など多数行われており、環境省でも「種の保存法」(1992)に基づき、ヤンバルテナガコガネゴイシツバメシジミなどの保護増殖事業を実施している。

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