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塩素系有機溶剤 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2014.01.17

塩素系有機溶剤

エンソケイユウキヨウザイ   【英】Chlorinated Organic Solvent  

解説

分子構造の中に塩素を含む有機物質で、溶剤として用いられるものをいう。環境中に排出されると有害性が高いうえに分解されにくいため、問題視される。

1980年にアメリカ、シリコンバレーの塩素系有機溶剤を含む廃液が地下の貯蔵タンクから漏出し、大規模な地下汚染を引き起こしたことが発端で、ハイテク汚染が世界的な話題となった。

国内においても1980年代以降、全国において地下水汚染事例が確認された。

日本で製造・輸入される塩素系有機溶剤は、金属部品脱脂洗浄、抽出溶剤及びその他の溶剤、モノマー重合度調整剤、低温用熱媒体に使用される。

環境中で分解されにくく、肝臓や腎臓に障害を及ぼすとされ、動物実験結果からガン誘発物質であることが分かってきた。

1989年には「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の特定化学物質に指定され、水質汚濁防止法(1970)で有害物質として規制され、排水基準が定められたほか、これを含む汚水や廃液を地下に浸透させることも禁止された。また1993年には環境基準健康項目)も設定された。

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