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アベサンショウウオ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

アベサンショウウオ

アベサンショウウオ   【英】Abe’s Salamander  

解説

止水性(たまり水に棲む)の小型のサンショウウオ。体長(全長)は約10cm。日本産小型サンショウウオ類の中でも極端に分布域が狭く、京都府丹後半島、兵庫県但馬地方、福井県北部で確認されているだけである。

雄は雌よりも大型で、雌雄ともに尾が平たくひれ状になる。成体は雑木林や竹林に単独で生息し、ミミズ類やクモ類を食べる。繁殖期は11-12月で、同じ止水性のホクリクサンショウウオやハクバサンショウウオと比べて時期が早い。

産卵場は二次林内や林縁にある湧水、水たまりなど、泥が深く、落ち葉や枯れ枝などが堆積する場所である。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(CR)とされているほか、種の保存法(1992)にもとづき国内希少野生動植物種(1995)に、また兵庫県日高町の生息域は生息地等保護区(1998)に指定されている。また、京都府はアベサンショウウオとその生息地を天然記念物に指定している。

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