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環境ニュース[国内]

JFEスチール、水・底質浄化資材が広島県の福山港環境改善事業に採用

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2015.12.16 【情報源】企業/2015.12.10 発表

 JFEスチールが展開する鉄鋼スラグ製品の水・底質浄化資材「マリンストーン」が、広島県が実施する福山港(同県福山市)の環境改善事業「福山港 港湾海域環境創造工事(内港地区)」に採用された。同港の内港で2015年11月に敷設工事が始まった。同港で広島大学と行ってきたフィールド実証試験の成果が評価された。
 マリンストーンは鉄鋼生産過程で生成される副産物、製鋼スラグの粒度を調整して製造するリサイクル材。閉鎖性海域のヘドロ底質から発生する硫化水素を吸着することで海域の水・底質を改善し、悪臭の発生を抑制する。福山港内港では2016年3月までに約6万6000m2にわたり、約3万8000tのマリンストーンが敷設される。
 JFEスチールは、福山市から2010年9月に福山港内港奥部での悪臭に関する相談を受け、低減方法の検討を始めた。その後、この海域のヘドロ状の底泥から硫化水素臭が発生する問題の解決に向け、マリンストーンを活用した実証試験を広島大と進めた。その結果、硫化物の発生抑制と海底生物の生息などの改善効果を確認した。
 マリンストーンはヘドロが堆積した海域の水・底質の改善に加え、表面やすき間が海底生物の付着基盤になって生息環境を構築する。日光が届く浅い海域では藻類の着生基盤として機能する。JFEスチールと広島大はマリンストーンで2015年の「第12回エコプロダクツ大賞」の農林水産大臣賞(大賞)を受賞し、12月10日に表彰された。【JFEスチール(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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