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環境ニュース[海外]

国連環境計画、タンザニアにおける森林資源利用から生じる利益と損失を分析

自然環境】 【掲載日】2015.07.28 【情報源】国連/2015.07.09 発表

 国連環境計画(UNEP)は、タンザニアにおける森林資源利用の利益と、森林破壊や生態系サービスの劣化から生じる損益を評価する報告書を公表した。それによると、木材の販売などによる一時的な利益より、森林破壊による長期的な損失の方が大きく、保全や持続可能な管理を実現するため森林部門への投資が必要だという。報告書では、現在のペースで森林破壊が進めば、2013〜2033年に、同国の経済に5兆5880億タンザニア・シリング(2013年の為替レートで35億ドル)のコストが生じると推定している。水循環の調整機能などの森林の生態系サービスが劣化すると、農業、観光業、エネルギー産業など他部門の付加価値にも悪影響がある。そのため、森林部門への投資は、農業部門や製紙部門への投資よりも、地域経済に対する効果が高く、貧困撲滅にもつながるという。UNEPは、REDD+の実施によって森林生態系の持続可能な管理と保全を促進する経済モデルに移行するのが有効だとしている。【国連環境計画

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