欧州委員会、重要原材料確保のため、EU域外における戦略的プロジェクトを認定

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.06.19 【情報源】EU／2025.06.04 発表

欧州委員会は、エレクトロモビリティ・再生可能エネルギー・防衛・航空宇宙など産業に重要な原材料確保のため、EU域外においてこれら原材料の採掘・加工・リサイクル・代替を行う戦略的プロジェクト13件を認定した。2024年5月施行の重要原材料法に基づくもので、すでに2025年3月にEU域内47件が認定されている。

今回の13件のうち7件は、EUと原材料調達に関し戦略的パートナーシップを結ぶカナダ、グリーンランド、カザフスタン、ノルウェー、セルビア、ウクライナ、ザンビアに、他の6件は、ブラジル、マダガスカル、マラウイ、ニューカレドニア、南アフリカ、イギリスに立地する。

対象重要原材料は、リチウム、ニッケル、コバルト、マンガン、黒鉛、希土類、銅、タングステン、ホウ素である。

認定については、技術的実現性と環境・社会・ガバナンス基準、EUと相手国相互の利益、欧州下流産業との長期供給契約など安定確保の展望が重視された。
13件全体で55億ユーロの初期投資が必要で、欧州委員会、加盟各国、金融機関が支援する。

【欧州委員会】