一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、安価でアクセスしやすいクリーン技術を実現し排出削減を加速するため国際協力強化が必要と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.11.17 【情報源】国際機関/2025.10.30 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、各国の排出削減対策の加速には国際協力強化が必要とする報告書「ブレークスルー・アジェンダ報告書2025」を発表した。報告書は、中米・東南アジアの地域内系統連系、ヨーロッパ・東アフリカのゼロ排出トラック回廊、ゼロ排出近い鉄鋼生産のための国際パートナーシップ、低コストの再生可能エネルギー資源に富む国々におけるオフテイク契約、ナミビア・ドイツ・オーストラリア・スウェーデン・カナダの基準・費用負担に関する相互協定など、事業家と投資家のリスクを軽減し投資を活性化する協力取組の例を挙げる。
そのほか脆弱性分析・技術移転・研究開発・基準作成などに関する協力も重要とする。
報告書は、2030年までにクリーン技術と持続可能なソリューションを安価で利用しやすい選択肢とするための協力枠組を示すもので、IEAと気候ハイレベルチャンピオンが2022年版から毎年作成している。
今回はCOP30の重要課題の一つである農業に関連する「肥料」に章を割き、食料の安全確保・農家の利益と低排出肥料市場の成立を図る協力取組の重要性と例を示す。
【国際エネルギー機関】