一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、「世界エネルギー見通し2025」で需要増のなかリスクも高まると報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.12.01 【情報源】国際機関/2025.11.12 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「世界エネルギー見通し2025」を公表した。急速な需要増のなか、エネルギーは経済・国家安全保障の主要課題となり、供給源の多様化と連携の強化が必要だという。
・今後数十年間にエネルギー需要は増加する(モビリティ、冷暖房、データ・AI関連サービスなど)。
・2010年以降、中国が世界の石油ガスおよび電気需要増の半分以上を担っていたが、今後はインドや東南アジア、中東、アフリカ、南米の新興国の影響力が増す。
・電力網、電池、電気自動車、AIチップ、国防システムなどに必要な重要鉱物が一部の国に集中しており、供給源を多様化する試みは遅れている。
・エネルギー源のなかでも太陽光が牽引する再エネの成長率が著しい。2035年までの世界のエネルギー消費増の80%は太陽放射照度に恵まれた地域で起こる。
・原子力発電容量は20年以上横ばいだったが、2035年までに3分の1以上増加する見通し。
・短期的に石油ガス供給は十分であり、液化天然ガス新規事業への投資も増加。
【国際エネルギー機関】