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環境ニュース[海外]

UNEP モルジブ、スリランカにおける津波被害のアセスメント結果を公表

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2005.06.29 【情報源】国連/2005.06.17 発表

 UNEPは、6月17日、モルジブ、スリランカにおける、インド洋津波被害のアセスメント結果を公表した。
 「ポスト津波アセスメント報告書:モルジブ」は、UNEPがモルジブ環境・建設省と協力して作成したもの。報告書によれば、津波によって、約29万立方メートルの廃棄物が生じ、瓦礫にはアスベストが混入しているという。また、沿岸域は侵食され、農作物など植生も破壊されている。地下水には海水や下水が混入し、多くの島では、地下水から高濃度の硝酸塩(乳幼児に深刻な健康リスクを及ぼす)が検出された。また、天然の海岸林が残されている地域と残されていない地域では、後者の方が、土壌侵食などの被害が深刻であることも判明した。報告書では、モルジブ政府や国際機関などに対する勧告が示されており、復興の際の環境計画の必要性、環境・建設省の強化などが盛り込まれている。
 スリランカでは、UNEPとスリランカ環境・自然資源省が協力して、ポスト津波アセスメントを実施した。津波により、5億キログラム以上の瓦礫が発生し、廃棄物処理システムが危機に瀕しているという。多くの場所で瓦礫や砂が灌漑水路をせき止め、農地が失われ、浸水リスクや蚊が媒介する伝染病のリスクが高まっている。また、塩水の混入で1万5000本の井戸が使えなくなり、飲料水の供給が激減している。ヤラ国立公園などの地域では、オプンティア(サボテンの一種)やプロソピスなどの侵入種が増大している。なお、手付かずのサンゴ礁は波を食い止めるのに役立ち、最前線のマングローブ林は破壊されたが、奥部のマングローブは無傷で、津波の力を吸収したことが分かった。【UNEP】

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