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環境ニュース[国内]

新・生物多様性国家戦略の第3回点検結果案への意見募集開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.09.09 【情報源】環境省/2005.09.09 発表

 環境省は2005年9月9日、新・生物多様性国家戦略の実施状況第3回点検結果案を公表し、この案について05年8月29日まで意見募集を行うことにした。
 新・生物多様性国家戦略では同戦略が策定された02年3月27日以降に実施された施策を、毎年関係省庁が自主的に点検し、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議が取りまとめることになっている。
 国家戦略の中で生物多様性の問題点として指摘された、(1)人間活動による種の減少・絶滅、生態系破壊の危機、(2)里地里山など人間の働きかけにより成立してきた場での自然の質の変化、動植物減少、(3)移入種による日本固有の種への影響−−の「3つの危機」に対して点検が実施されたほか、15年、16年に実施した第1・2回点検作業での指摘を踏まえ、国民、地方公共団体への普及啓発、.関係省庁が実施している環境調査の取組みについての点検を行なった。
 また新国家戦略で示されている主要な7テーマ(重要地域保全と生態的ネットワーク形成、里地里山保全と持続可能な利用、湿原・干潟等湿地保全、自然の再生・修復、野生生物の保護管理、自然環境データの整備、効果的な保全手法)の進捗状況が把握できるよう取りまとめ方法を工夫した。
 なお、「3つの危機」に対する取り組みとしては、(1)については知床の世界遺産登録や自然再生推進法に基づく自然再生協議会の設立増加、(2)については文化庁の「文化的景観(すぐれた棚田、里山)の保存・活用事業」など関係各省庁でのネットワーク型協働事業の展開、(3)については外来生物法の施行−−などがあげられ、また今後の対策としては、(1)については保全・再生された地域間のネットワーク形成、(2)については各省庁の事業・制度の活用、(3)については外来生物法の規制対象種の追加指定、防除などの実施体制整備、普及啓発−−が必要であると指摘されている。【環境省】

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