一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

沖縄県伊江村でバイオマスエタノール製造・利用実証試験が本格スタートへ

大気環境 交通問題】 【掲載日】2006.02.02 【情報源】環境省/2005.01.31 発表

 環境省、農林水産省、経済産業省、内閣府が連携して実施している、沖縄県伊江村でのサトウキビを原料としたバイオマスエタノールの製造・利用実証試験事業で、平成18年1月31日から高バイオマス量サトウキビを原料とするバイオマスエタノール製造・利用実証試験が本格的にスタートした。
 この事業は、伊江村でバイオマスエタノールの原料となる高バイオマス量サトウキビの栽培、糖蜜の製造から、エタノール発酵・精製によるバイオマスエタノールの製造、バイオマスエタノール3%混合ガソリン(E3)の製造、E3を使った自動車走行利用までを実施するもの(注1)で、アサヒビール(株)技術開発研究所と独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構九州沖縄農業研究センターが事業実施者となっている。
 年間30トンの高バイオマス量サトウキビから、砂糖約2トンとバイオマスエタノール約1キロリットルを製造。このバイオマスエタノールは、ガソリンと3%の割合で混合し、37キロリットルのE3とした上で、伊江村の全公用車63台で利用することを予定している。
 植物バイオマスの燃焼時に放出されるCO2は、光合成により大気中から吸収したCO2の再放出であり大気中のCO2を増加させないと京都議定書で位置づけられているため、ガソリンに混合することにより、自動車から排出されるCO2の削減効果が期待できる。
 なお伊江村は沖縄本島北部の本部半島の北西9キロメートルの位置にある離島。ほぼ楕円形の形をしていて総面積は約23平方キロメートル。

(注1)伊江村での高バイオマス量サトウキビ栽培、品種開発、エタノール製造前工程部分の研究については農林水産省が委託・助成、エタノール製造後工程部分の研究は、NEDO技術開発機構と共同研究。E3製造、公用車による走行試験に関する部分には、環境省が補助金を出している。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク