３件のＣＤＭ案件承認　マレーシア１１工場での省エネ対策導入事業

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.02.03 【情報源】資源エネルギー庁／2006.02.03 発表

　経済産業省に申請されていたマレーシアでの３件のクリーン開発メカニズム（ＣＤＭ）プロジェクト１件が２００６年２月２日付けで「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なＣＤＭプロジェクトとなった。
　ＣＤＭは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の１つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部（認証排出削減量）を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
　日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
　今回承認されたプロジェクトは、松下電器産業（株）がマレーシアを実施国として申請していた、（１）セランゴール地方のブラウン管製造工場１工場での省エネ対策導入事業（年平均ＣＯ２排出削減量：０．７万トン）、（２）マラッカ・ジョホール地方の家電製品・部品製造工場５工場での省エネ対策導入事業（年平均ＣＯ２排出削減量：０．２万トン）、（３）セランゴール地方の家電製品・部品製造工場５工場での省エネ対策導入事業（年平均ＣＯ２排出削減量：０．７万トン）。
　日本としては３９件から４１件めの正式ＣＤＭ案件にあたり、経済産業省がプロジェクトの支援を行うことになる。【経済産業省】