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環境ニュース[国内]

非金属元素排水処理技術の17年度技術実証評価報告書を環境省が承認

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2006.03.23 【情報源】環境省/2006.03.23 発表

 平成17年度の環境技術実証モデル事業のうち、非金属元素排水処理技術分野の実証試験結果報告書が実証機関である千葉県により作成され、18年3月23日までに環境省がこれを承認した。
 環境技術実証モデル事業はエンドユーザーが安心して技術採用を行えるよう、メーカー側ではなく第3者が試行的に環境技術の効果について実証評価を行う事業。
 評価対象となった非金属元素排水処理技術とは、旅館の温泉排水、あるいはめっき・金属加工業のめっき廃液中に含まれるほう素含有排水を、イオン吸着、凝集沈殿などの方法により適切に処理する技術・装置のこと。
 「実証試験要領」では温泉排水とめっき廃液では、排水量や排出パターン、ほう素濃度が異なることから、それぞれの排出源について目標水質を別々に設定。技術開発者は開発技術にあった目標水質を選択して実証試験結果に明記するとしていた。
 千葉県が実証試験対象技術として採択した技術は、めっき廃液を対象にした、日本電工(株)のほう素回収イオン交換塔・B−クルパック。
 ほう素を選択的に吸着するキレート樹脂を充填した吸着塔に排水を通水することによってほう素を吸着除去するもので、除去したほう素はキレート樹脂を再生専用工場で再生する際に回収することになっている。
 今回の実証試験により、処理水のほう素濃度がすべて1リットルあたり0.1ミリグラム未満であること、ほう素除去率が99.2〜99.6%の範囲であること、ほう素回収率が101%であること−−などが確認されたという。【環境省】

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