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環境ニュース[国内]

06年度第2期北西太平洋鯨類捕獲調査 三陸沖での沿岸域調査が終了

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.05.29 【情報源】水産庁/2006.05.26 発表

2006年度第2期北西太平洋鯨類捕獲調査のうち、06年4月12日から開始された三陸沖での沿岸域調査が06年5月26日までに終了した。
 北西太平洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施している調査で、1994年から99年まで実施したミンククジラの系統群調査を主目的とした第1期調査が終了し、00年からは鯨と漁業の競合関係の解明を目的とした第2期調査が行われている。
 三陸沖での鯨類捕獲調査は、宮城県石巻市鮎川を中心とした半径50マイルの海域を対象とする調査で、今回は03年、05年に続き3回目。
 調査期間を通じて天候が安定しなかった上に、4月中は水温が平年より低くなるなど調査条件はよくなかったが、捕獲調査船が169群171頭、目視専門船が29群29頭のミンククジラを発見。うち60頭を捕獲した。
 捕獲したミンククジラの胃内容物は、4月中はイカナゴが突出して多かったが、5月に入るとカタクチイワシを捕食していた個体が増加し、イカナゴを捕食する個体数とほぼ匹敵するようになった。
 胃の内容物重量については、もっとも多かったケースでそのクジラ自身の体重4.08トンの2.6%にあたる106.4キログラムを補食していた。
 なお餌生物調査船による音響探査の結果では、仙台湾周辺の水深20〜30メートルを境に、これより浅い層にはイカナゴが、深い層にはカタクチイワシとイサダが分布していたことが判明している。
 水産庁では今回の調査成果を07年の第59回国際捕鯨委員(IWC)科学委員会で発表する予定。【水産庁】

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