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環境ニュース[国内]

第48次南極地域観測隊の観測実施計画が決定

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2006.06.29 【情報源】文部科学省/2006.06.16 発表

 2006年6月16日に開催された第128回南極地域観測統合推進本部総会で、第48次南極地域観測隊の観測実施計画が決定された。
 計画では、第48次南極地域観測隊は越冬隊35名、夏隊27名の計62名の編成。06〜09年度を対象とする「南極地域観測第7期計画」に基づき、「重点プロジェクト研究」、「一般プロジェクト研究」、「萌芽研究観測」、「モニタリング研究観測」の4領域の研究観測と定常観測を実施する。
 このうち「重点プロジェクト研究観測」では、地球全体を1つのシステムとして捉え、「宙空」「大気」「海洋」という異なる研究分野を結合させた観測により、地球環境問題解明をめざすとしている。具体的には47次隊が運用開始したドイツとの共同航空機観測を継続し、特に大気エアロゾル空間分布の研究観測を重点的に実施する。
 また「一般プロジェクト研究観測」では、第7期で計画している6プロジェクトのうち、「ドームふじでの氷床深層掘削」、「昭和基地周辺露岩域での夏期を中心とした湖沼生態系構造観測」、「基地周辺での通年にわたる広帯域地震計観測」、「越冬隊員を対象とした医学・生理学的研究」の4プロジェクトを実施するほか、「萌芽研究観測」では、「南極昭和基地大型大気レーダー計画」、「極限環境下の生物多様性と環境・遺伝的特性」に関する観測を、重点、一般プロジェクトとの連携のもとで行う。
 さらに「モニタリング研究観測」では前年度同様、「宙空圏変動のモニタリング」、「気水圏変動のモニタリング」、「地殻圏変動のモニタリング」、「生態系変動のモニタリング」、「地球観測衛星による環境変動のモニタリング」の5つの観測計画を継続実施する。
 なお、このうちドームふじ基地での氷床深層掘削は、これまで掘り進めた過去100万年前の大気が閉じこめられた深さ(3,028.5メートル)よりさらに下にある氷床基底部の岩盤試料採取をめざす。
 48次観測隊は06年11月下旬に日本を出発する予定。【文部科学省】

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