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環境ニュース[国内]

両生類に感染するツボカビ症を国内で初確認 環境省が感染拡大防止策に着手へ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.02.01 【情報源】環境省/2007.02.01 発表

 2006年12月に日本国内で初めてカエルのツボカビ症が確認されたことを受け、環境省は感染拡大防止のために、ホームページやチラシを通じた注意喚起、関連調査などを実施していく方針を07年2月1日までに固めた。
 ツボカビは、両生類の皮膚に含まれるケラチンなどを分解して生きている真菌(カビ)。水を介して他の両生類に感染し、感染した個体の致死率は高いが、人間には感染しない。南アフリカが原産地と考えられているが、南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドでも感染事例が報告されている。
 06年12月にみつかった国内初の感染事例は、飼育されていたカエルの死体にツボカビが確認されたもので、野生での感染事例は日本ではまだ報告されていないが、飼育種から野生種に感染が拡大した場合、根絶は非常に困難になり、カエルをはじめとする在来両生類全般に深刻な影響を及ぼすことが考えられるという。
 環境省が実施するとした具体的な対策は、(1)同省ホームページ上での飼育者や業者に向けた注意喚起、(2)チラシ・ポスターの作成と配布、(3)関係機関への周知、(4)飼育カエルの流通状況の把握、(5)新たなツボカビ症の発生状況の把握、(6)海外の対応状況についての情報収集、(7)絶滅のおそれがあるカエル類が多種類生息する南西諸島での感染防止対策の検討。【環境省】

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