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環境ニュース[国内]

中央環境審議会が妥当と答申  カワウ、ウズラ、ニホンジカ・メスの取扱い見直しなど

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】環境省/2007.04.27 発表

 中央環境審議会は平成19年4月27日、同日に開催された野生生物部会(部会長:山岸哲・(財)山階鳥類研究所所長)での審議結果を踏まえ、環境大臣から諮問されていた(1)狩猟鳥獣へのカワウの追加、(2)ウズラ、ニホンジカのメスについての取扱い見直し、(3)4種の狩猟鳥獣への捕獲禁止措置の5年間延長−−を妥当とする答申を行った。
 「狩猟鳥獣」は、狩猟の対象として、狩猟期間中の捕獲が可能な鳥獣のこと。今回のカワウの追加は、カワウの生息数が著しく増加し、農林水産業や生態系に悪影響を及ぼすようになっていることを踏まえた措置。この措置により、狩猟鳥獣は現行の48種(鳥類28種、獣類20種)から49種(鳥類29種、獣類20種)になる。
 また、ウズラ、ニホンジカのメスについての取扱い見直しは、自然環境保全基礎調査などにより、全国的にウズラの生息分布減少が指摘されていること、ニホンジカの生息分布拡大が認められること−−を踏まえたもの。
 ウズラについては、19年9月15日から24年9月14日までの5年間、全国で捕獲などを禁止するとした一方、ニホンジカのメスについては、現在実施されている捕獲禁止を解除するとした。ただしオス・メスを問わず、ニホンジカの捕獲可能数を1日あたり1頭とする現行の捕獲制限は継続する。
 さらに、4種の狩猟鳥獣への捕獲禁止措置の延長は、これらの狩猟鳥獣の生息状況に改善が認められないことなどを考慮したもの。対象となるのは、(一)ヤマドリのメスとキジのメス、(二)ヒヨドリ、(三)ツキノワグマ、(四)シマリスで、いずれも19年9月15日から24年9月14日までの間、現在の捕獲などの禁止措置が延長される。
 環境省はこの答申の内容を反映させた「鳥獣保護法施行規則」の改正を早急に行う方針。【環境省】

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