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環境ニュース[国内]

安倍首相が胡中国国家主席とハイリゲンダムで首脳会談 気候変動問題などで意見交換

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.06.11 【情報源】外務省/2007.06.09 発表

 G8ハイリゲンダム・サミット出席のため、ドイツを訪問中の安倍首相は2007円6月8日夜、サミット枠外対話に参加した(注1)胡錦濤中国国家主席と約40分間にわたり日中首脳会談を行った。
 会談では、日中の「戦略的互恵関係(注2)」の構築に向け、気候変動、東シナ海資源開発問題、北朝鮮情勢などについての意見交換が行われた。
 安倍首相は気候変動分野で日中が協力することは、「戦略的互恵関係」の構築にかなうとした上で、気候変動問題に対する日本の新提案「美しい星50(注3)」の内容を胡主席に対して説明。また、07年4月に温家宝・中華人民共和国首相との会談の成果として公表した「環境保護協力の一層の強化に関する共同声明」にもとづき、環境分野での両国間の対話・協議を深め、協力していきたいと発言した。
 これに対し胡主席は、「共通だが差異のある責任(注4)」という原則に言及しつつも、「気候変動問題の解決のためにともに努力していきたい、提案には積極的な意義があり、真剣に検討し日本との協力を強化していきたい」と答えていた。【外務省】

(注1)G8首脳らは8日に、アフリカの招待国7か国や中国、インド、ブラジル、メキシコと対話を行ったほか、国連、IMF、世銀、WTO、OECD、IEA、AUの長らも含めたワーキング・ランチを開催した。
(注2)共通の戦略的利益に立脚した互恵関係。日中の戦略的互恵関係の構築は、06年10月の安倍首相訪中の際に合意された。
(注3)「美しい星50」は、(1)2050年までに、世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させることを目標として、革新的技術の開発と、環境に調和したライフスタイル・社会システムづくりに日本が積極的に取組み、その成果を「日本モデル」として世界に発信すること、(2)京都議定書が規定していない2013年以降の気候変動対策の国際的な枠組みを、経済発展と両立可能で、各国の削減能力・事情に配慮した柔軟で多様性のある内容とし、全主要排出国の参加が得られるものとすること、(3)07年度中に京都議定書目標達成計画を見直し、「1人1日1キログラムの温室効果ガス削減」を目標とした国民運動を新たに日本国内で展開していくこと−−の3点を包括的な政策として示したもの。
(注4)92年の地球サミットで採択された、環境と開発に関するリオ宣言の第7原則。地球環境問題の責任は、先進国と開発途上国が共通に負うが、両者に責任の程度の差を認めるという原則。

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