一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

「核燃料サイクルの必要性」訴える資料を作成

エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.11.29 【情報源】資源エネルギー庁/2001.11.28 発表

 資源エネルギー庁では、平成13年8月8日になされたプルサーマル連絡協議会の「中間的な取りまとめ」を踏まえ、広聴・広報活動、エネルギー教育などに活用するための説明資料「核燃料サイクルのエネルギー政策上の必要性」を取りまとめた。
 「核燃料サイクル」は放射能廃棄物の中から、まだ利用可能なウラン、ウランから変化したプルトニウムを分別・回収して再利用する仕組みの流れのこと。またプルサーマルは、使用済み核燃料の中から回収したプルトニウムを通常のウラン燃料と混ぜて再び軽水炉で燃料として使う発電方法。ただし、もともとウラン燃料だけを使うことを前提に作られた日本の原子炉で、プルトニウム入りの燃料を使うことについては議論もある。
 今回の説明資料の内容は、(1)化石燃料の将来供給の不安定性、(2)地球温暖化対策として化石燃料使用抑制(3)新エネルギー開発・普及の将来スケジュールの不透明性、(4)ウラン資源の将来供給の不安定性−−などの要因から、プルサーマルによる原子力発電の推進の必要性を訴えている。
 また、プルサーマルのメリットとして、(一)使用済み燃料のリサイクルによる国産資源となりうる、(二)原子力発電の長期安定的な電力供給に寄与、(三)現在の原子力発電施設で安全に実施できる−−などの点を強調している。
 なお、この資料の作成にあたっては、学識経験者からなる「核燃料サイクル研究会」(座長:田中靖政・学習院大学教授)の監修を受けているほか、関係府省や総合エネルギー調査会の原子力部会や原子力委員会からの意見を反映させている。【資源エネルギー庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク